withコロナ時代のキャリア考




このエントリーでは、withコロナ時代のキャリアをどのように考えるか、キャリアコンサルタントとして検討しています。

コロナ禍でライフスタイルやマインドはどう変わるか

企業30年説という言葉がありますが、30年経てばライフスタイルも大きく変わります。

30年前と言えば、スマホどころか、携帯電話がようやく世に出た頃。

とは言え「携帯」というよりは「車載」電話の趣がまだまだ強く、ごく一部のエグゼクティブが使用するに過ぎませんでした。

(画像出典:バック・トゥ・ザ・フィーチャーフォン!平成とともに歩んだ携帯電話の歴史を辿る

「携帯」とは冠されているものの、この巨大な電話が、今やポケットにラクラク入るサイズに。

パソコンと並んで、携帯電話も昭和、平成、令和という3つの時代を駆け抜けてきた、時代を表すツールですね。

ちなみに我が家では、父が大枚をはたいてNECのPC-8801mk2という、歴史に残る大失敗PCを購入したという黒歴史もあります(分かる人は分かると思いますが、PC-8801mk2SRという超絶普及機がその直後にリリースされたんですね)。

スマホが奪ったマーケット

スマホ(とその提供するアプリ)が奪った・奪いつつある市場には、例えば下記のようなものがあります。

スマホが奪った市場
家庭用据え置きゲーム市場
電卓市場
CD市場
ICレコーダー市場
カメラ市場
紙媒体書籍市場
手帳市場
学習塾市場
時計市場

今こうやって思いつくだけを挙げてみましたが、特にカメラやICレコーダーの市場は大打撃を受けており、先日もオリンパスがカメラからの撤退を余儀なくされ、ニコンやキヤノンも今後のカメラ事業は苦戦を余儀なくされると予想されています。

スマホとアイボール理論

昔何かで「アイボール理論」というのを読んで、なるほどなと得心したのですが、いまググっても全くヒットしません。

大学等で研究されたものではなかったのかもしれませんが、簡単に言えば、経済活動は「眼球の取り合い」という業界もあるということです。

ヒトの眼球は、基本的に同時に二つの異なる行動をしません。

Wikipediaを見ながら、映画は見れないし、ゲームをしながら本は読めない。

これを「眼球を取り合っている」と表現した理論です。

そう考えると、スマホは非常に多くの眼球を獲得しており、特に紙媒体書籍市場や家庭用据え置きゲーム市場から多くの眼球を奪っています。

また、カメラも「眼球の取り合い」の最たるものなので、今後もスマホに多くの眼球を奪われていきますので、先ほども述べたように、苦戦を余儀なくされるわけですね。

このように「アイボール理論」から、キャリアを考えると有効だったのが平成と言っても過言ではないでしょう。

単に「クライエントのやりたいことを支援する」だけが「コンサルタント」ではない。

キャリアコンサルタントに求められる職責を考えると、やはりカウンセラーよりは「未来志向」「解決志向」であるはずです。

「コンサルティング」の目的は、

・組織の目的・目標の達成
・経営管理およびビジネスに関する諸問題の解決
・新しい機械の発見と補足
・学習の向上
・変革の実施

(出典「経営コンサルティング第4版」 生産性出版)

とされます。

経営コンサルティングとは、やや趣を異にしますが、コンサルタントであるということは、これらの目的があるとされます。

この辺りが、「カウンセラー」との違いになると考えて良いかもしれません。

例えば、昭和の時代には「エレベーターガール」や「電話交換手」といった職業がありました。

もし、クライエントがこれらの職業に従事したい、と思っていたとしても、未来がある程度予測できるのであれば「〇年後にはエレベーターガールという職業が無くなりますが、それでもなりたいですか?」という問いかけを行うのが「コンサルタント」ではないでしょうか。

それは「夢を奪っている」のではなく、「コンサルタントとして情報提供をした上で、選択はクライエント本人に委ねる」という関わり方です。

でなければ逆に、「あのとき相談した意味がなかった」とクレームになるかもしれません。

コロナ禍とキャリア

先述のように、平成のキャリアではアイボール理論からキャリアを考えることで、キャリアビジョンを描くことができました。

そして、令和のキャリアは、アイボール理論に加えてコロナ禍が大きな影響を持ちます。

コロナ禍では、外出が抑制されることが最も大きな特徴です。

この「外出の抑制」という観点から、マイナスの影響を受ける市場を考えてみました。

コロナ禍でマイナス影響を受ける市場
アパレル市場
化粧品市場
日焼け止め市場
カバン市場
靴市場
理美容市場
教室系習い事市場
医療(通院)市場
旅行市場
外食市場
賃貸オフィス市場

その他にも様々な市場があり、非常に広範な市場に影響が及ぶことが考えられます。

例えば、下記の画像なども参考になるのではないでしょうか。

未来を一緒に考えるキャリアコンサルタントに

誰も未来は予測できません。

去年の今頃は、誰もが東京オリンピックが開催されると思っていたはずです。

ジェラットは「未来は予測できない」と言いました。

まさにその通りですよね。

しかし、ある程度の未来の方向性は読むことができます。

例えば、リアルタイムで様々な言語を翻訳するデバイスが、語学学校市場にどう影響を及ぼすか。

未来の方向性が、ある程度見えている部分もあります。

こういった、「情報が提供でき、その上で今後のキャリアをクライエントと一緒に考える」というアプローチが、令和のキャリアコンサルタント、そして新世代・次世代のキャリアコンサルティングに求められる能力かもしれません。




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